NEWS 新着情報

ー外壁塗装におけるアスベスト調査の重要性ー

 

外壁塗装前に知っておきたいアスベスト調査

外壁塗装を行う際、特に築年数の経過した建物では、アスベストの存在が懸念されます。アスベストは、かつて多くの建材に使用されていましたが、健康被害を引き起こすことが知られ、現在は使用が禁止されています。もしアスベストが含まれている建材を取り扱う場合、適切な調査と処理が必要です。今回は、外壁塗装を行う前に実施すべきアスベスト調査について、重要なポイントを解説します。

1. アスベストとは?

アスベストは、耐熱性や耐久性に優れているため、かつては建材として広く使用されていました。特に1960年代から1980年代にかけて、多くの建物に使われていたことが特徴です。アスベストが含まれている素材としては、外壁材、屋根材、断熱材、さらには塗料にも含まれていたことがありました。

しかし、アスベストが粉塵として空気中に放出されると、吸引することで健康に深刻な影響を与える可能性があります。特に肺がんや中皮腫などの病気を引き起こすことが知られています。こうしたリスクを避けるため、アスベストを含む建材を取り扱う際には十分な注意が必要です。

2. 外壁塗装とアスベストの関係

外壁塗装を行う際、建物の外壁にアスベストを含む材料が使用されている場合、塗装作業中にアスベストの粉塵が舞うリスクがあります。もしそのような建材が含まれていれば、塗装作業を行う前にアスベスト調査を実施することが法律で義務づけられています。

アスベストが含まれる材料を塗装する場合、以下のようなリスクが考えられます。

* アスベストの粉塵が空気中に拡散し、作業者や周囲の人々が吸引する可能性
* 古い外壁の剥がれやひび割れからアスベストが露出し、周囲に広がるリスク

そのため、外壁塗装を行う前に、アスベスト調査を実施することは非常に重要です。

3. アスベスト調査の実施方法

アスベスト調査は、専門的な知識と設備を持った業者に依頼する必要があります。調査方法は主に以下の2種類があります。

1. 目視調査
まず最初に、目視による調査が行われます。外壁材や屋根材がアスベストを含んでいる可能性がある場合、見た目や素材から判断して調査を行います。この段階では、目視だけではアスベストの有無を完全に確認することはできませんが、ある程度の目安にはなります。

2. サンプル採取と分析
目視調査で疑わしい素材が見つかった場合、その材料からサンプルを採取し、専門の機関で分析を行います。分析により、アスベストが含まれているかどうかが確認されます。分析には時間がかかることがありますが、精度の高い結果が得られます。

この調査を通じて、アスベストが含まれている場合には、安全な処理方法を選ぶ必要があります。

4. アスベストが発見された場合の対処方法

もしアスベストが外壁やその他の部分から発見された場合、適切な処理を行わない限り、塗装作業を進めることはできません。アスベストを取り扱う際には、専門的な技術が必要となりますので、以下の対処が求められます。

* アスベスト除去作業
アスベストを含む建材が発見された場合、その部分を安全に除去する作業が必要です。この作業は専門の業者によって行われ、規定に従って安全に処理されます。除去後は、再度アスベストの飛散を防ぐための処置が行われます。

* 封じ込め処理
除去が難しい場合、アスベストを封じ込める方法が取られることもあります。この方法では、アスベストを含む部分に特殊な処理を施し、飛散を防ぐために外壁を塗装する際に保護膜を作ります。

いずれにしても、アスベストが発見された場合は、専門業者に依頼し、法律に従った適切な処理を行うことが求められます。

5. アスベスト調査を行うべきタイミング

外壁塗装を行う際には、以下のタイミングでアスベスト調査を実施することが推奨されます。

* 築年数が長い建物
特に築年数が30年以上経過した建物では、アスベストを使用した建材が多く使用されていたため、アスベスト調査が必要です。

* 建物の改修やリフォームを行う場合
リフォームや改修を行う際には、外壁塗装が含まれる場合もあります。その際、アスベストが含まれているかどうかを確認することが重要です。

* 外壁塗装を行う前の事前確認
塗装作業を行う前にアスベスト調査を実施することで、後のトラブルを防ぐことができます。

まとめ

外壁塗装を行う際には、アスベストの有無を事前に確認することが重要です。アスベストが含まれている場合は、適切な調査と処理を行うことで、健康リスクを避け、安全に塗装作業を進めることができます。アスベスト調査は専門の業者に依頼し、確実に実施しましょう。建物の安全を守るためにも、アスベスト調査を怠らず、慎重に対処することが大切です。

2025.06.13