「外壁塗装の業者さんに塗料の提案をされたけど、話の内容がよくわからなかった」なんて経験はありませんか。
外壁塗装を考えているものの、塗料の種類や性能、メーカーなどを詳しくご存じない方も多いのではないでしょうか?
外壁塗装の塗料は、さまざまなメーカーが販売しており種類も豊富にあります。塗装になじみのない方がそのなかから選ぶのは難しいですよね。
今回は、たくさんある塗料メーカーと塗料の種類のなかから、代表的な6つのメーカーを紹介していきます。
外壁塗装の塗料メーカー
それでは、外壁塗装の塗料メーカーのなかでも、このメーカーは外せないという塗料メーカー6選を紹介します。
1:日本ペイント
2:関西ペイント
3:エスケー科研
4:大日本塗料株式会社
5:アステックペイント
6:ロックペイント
それぞれの塗料メーカーの特徴と、代表的な塗料を一つひとつみていきましょう。
1:日本ペイント
日本ペイント株式会社は日本国内最大の塗料メーカーで、アジアでナンバー1、世界でも4位を誇る総合塗料メーカーです。
外壁塗装では、『パーフェクトシリーズ』『ファインシリーズ』『オーデフレッシュシリーズ』が販売されており、なかでも『パーフェクトトップ』が特に人気の塗料です。
パーフェクトトップは、ラジカル制御技術を採用していて、耐久性や防汚染性に優れています。耐久性に関しては15〜20年といわれており、国内の塗料でもトップの耐久性を誇ります。
2:関西ペイント
関西ペイントは、日本ペイントと肩を並べるほどの国内屈指の大手塗料メーカーで、1926年にラッカーの国産化をいち早く実現させたことで有名なメーカーです。
耐久性に優れた、住宅や環境にやさしい塗料を多く販売しています。
そのなかでも、『アレスダイナミックTOP』には優れた耐久性はもちろんのこと、ラジカル制御やUVカットの効果があります。また、雨でも塗装が可能な非常に珍しい塗料です。外壁塗装では天候に左右されるため、工事の延期などが起こる場合もあります。雨でも塗装可能な塗料の開発は、助けられる塗装工事業者も多いのではないでしょうか。
3:エスケー科研
エスケー科研は、建築仕上げ塗材国内シェア1位の大手塗料メーカーです。断熱材や耐火塗料などの開発・販売も行っています。
『エスケープレミアムシリコン』は、シリコン樹脂が原料の水性塗料です。高い耐久性や耐汚染性を持っていますが、ほかの塗料に比べて価格が安いのも選ばれている理由の一つです。
4:AGCコーテック
AGCコーテックは1963年創立の塗料メーカーです。フッ素樹脂塗料や、フッ素樹脂コーディング材の開発販売を中心に行っています。
AGCコーテックの代表的な塗料は、『ルミステージ』というフッ素塗料ですが、これは認められた塗装業者しか使用ができません。耐久性に優れ、耐用年数は20年以上ともいわれています。「素材の会社AGC」が技術を集結させて開発した、大変優れた塗料です。
6:アステックペイント
アステックペイントは、オーストラリアに本社をおく塗料メーカーです。
塗装したあとの美しさが維持される超低汚染塗料を開発、販売しています。アステックペイントの開発した代表的な塗料には、『EC-5000PCR-IR』と『超低汚染リファインシリーズ』があります。
EC-5000PCR-IRは伸縮性が高く、外壁にヒビが発生しても水が侵入しないのが特徴です。遮熱性にも優れており、室内温度を快適に保つ効果が期待できます。
超低汚染リファインシリーズには、汚れが付きにくく流れ落ちやすい成分が入っているため、塗装後も美しさが保たれ、水で流すだけで汚れが落ちる外壁塗装の塗料です。
6:ロックペイント
ロックペイントは1931年創設の老舗塗料メーカーです。建築塗料や車両用塗料、工業用塗料でも国内トップクラスのシェアを誇っています。
ロックペイントの塗料は『ハイパーユメロック』と『シャネツロック』が有名です。
ハイパーユメロックは、ロックペイントが独自開発したアクリルシリコン樹脂を使用しており、高い耐久性と低汚染性を誇っています。紫外線に強く、雨でも汚れが落ちやすいのが魅力です。
シャネツロックは、品質の良いフッ素樹脂を成分としており、高い耐候性があります。太陽の光を反射する遮熱効果も高く、室内の温度を快適に保つ役割も持っています。また、室内の温度を快適に保ってくれるので、省エネ効果のある塗料として、外壁塗装のなかでも多く選ばれている塗料です。
どのようにメーカーを選べばいいのか?
ここまでは外壁塗装の塗料を扱っているメーカーを紹介していきました。それでは、実際にはどのメーカーの塗料をどのように選ぶのが良いのでしょうか?選び方のポイントは3つあります。
ポイント①:求めている機能
ポイント②:ブランド力
ポイント③:コストパフォーマンス
それでは一つひとつみていきましょう。
ポイント1:求めている機能
塗料には、それぞれにさまざまな性能が備わっています。熱を反射させる「遮熱性」や水の侵入を防ぐ「防水性」、汚れを付きにくく、付いてもすぐにとれるようにする「防汚性」、そしてカビ予防ができるものまで、種類はさまざまです。
外壁塗装は、これらの塗料の性能によって耐久年数があがり、塗り替え時期を遅らせられるようになっています。
ポイント2:ブランド力
性能が似たようなものがあると、どの塗料メーカーが良いのか悩んでしまうかもしれません。そんなときには国内シェア率の高いブランドを選ぶのもおすすめです。シェア率の高いものが良い塗料というわけではありませんが、よく使われていることは安心にもつながります。
「日本ペイント」「関西ペイント」「エスケー科研」は、国内シェア率も高く、特に多くの人に選ばれているブランドです。
ポイント3:コストパフォーマンス
やはり価格も気になるポイントの一つでしょう。いくら良い性能が付いていても、良いブランドでも、予算に合わなければ使うことはできないですよね。
しかし、低価格というだけで選ぶのは危険です。さきほど解説したように、耐久年数が低い塗料の場合は塗り替えを早くしなければいけなくなり、長い目でみるとかえって費用がかさんでしまう可能性もあります。
かかるコストと耐久年数のバランスの良い塗料を選ぶようにしましょう。
まとめ
この記事では、外壁塗装の塗料とそのメーカーについて詳しく解説していきました。
塗料はメーカーや種類によって、大きく性能やコストが異なります。特に外壁塗装で使う塗料は、持っている性能によっては、耐久年数が10年ほど違う場合もあります。
長い目でみて、コストと性能のバランスの良いものを選ぶことが失敗しないポイントです。塗装業者によっては取り扱っていないメーカーもあるため、事前に確認してみてくださいね。