外壁塗装工事が始まると、まず足場を設置し、次に高圧洗浄を行います。
外壁には長年の間にたまった汚れやカビ、藻などが付着しています。塗装ムラを防ぐためにも、塗装を行う前に、まずはこれらの汚れを高圧洗浄で落とす必要があります。
4.下地の処理
高圧洗浄が終わると、下地処理が始まります。塗装作業は直接塗布するだけではありません。塗り替えを行う際にも、まずは下地処理を行い、表面に凹凸ができないように注意します。
また、劣化の程度に応じてコーキング補修が必要になることもあるため、注意が必要です。
5.中塗りと上塗り
下地処理が完了すると、中塗りと上塗りの段階に進みます。
これらの工程が完了すると外壁塗装は終了しますが、乾燥に時間がかかるため、即座に引き渡しはできません。
外壁塗装で意外な重要ポイントとは?
外壁塗装には、重要なポイントとして知っておくべき、意外な項目があります。その中でも特に重要なのが「養生」です。
では、養生はいつ行われ、どのような作業を含むのでしょうか。
養生の重要性
養生とは、塗料の散乱から建物や車などを保護するための処置で、外壁塗装を行う前に行われる作業です。
外壁塗装では、多量の塗料を使用することが一般的であり、場合によっては吹き付けることもあります。そのため、微細な塗料の粒子が周囲に飛散しやすくなります。
窓ガラスやエアコンの室外機はもちろん、隣接する敷地にも塗料がかかる可能性があります。そのため、養生はこれらを保護するために必要不可欠です。
養生の注意点
外壁塗装をすると、乾燥までに約10日間かかる場合があります。この期間中は養生が施されており、窓ガラスなど一部の場所が使用できないことがあります。
また、養生は隣接する敷地など、自由に行うことができない場所もあるため、事前に許可を得なければなりません。
外壁塗装の施工計画をする段階で、周囲への作業の通知タイミングなど、詳細に決めておくことが大切です。
塗装の過程での注意点
養生中に限らず、住居内に塗料や塗料の臭いが浸入するのを防ぐためには、窓を閉めたままにする必要があります。
しかし、洗濯などに影響がある可能性があるため、乾燥工程では窓を開けることを望むこともあるでしょう。
このような場合、業者と相談すれば窓を開けることができる場合もあります。作業前に相談してみてください。
季節による外壁塗装工程の影響
外壁塗装の工程には、下地処理から上塗りまで、何度も塗装をします。これらの工程は、適切に進めるためには乾燥時間が不可欠です。無理に乾燥させることはできず、自然乾燥を待つ必要があります。
そのため、外壁塗装の工程は季節に大きく左右されることがあります。その理由は以下の通りです。
気温に左右される外壁塗装の施工
外壁塗装では、塗料を乾かす必要がありますが、冬季など気温が低い時期は乾燥が遅くなります。一般的に、塗料が乾くのに適した気温は5℃以上とされています。
したがって、最高気温が5度以下の地域では、外壁塗装の施工が困難です。そのため、特定の地域では冬季に外壁塗装が行われないこともあります。
外気温の影響を受けるため、施工は気温が5度以上になる季節に行われる必要があります。
外壁塗装のベストタイミングは春と秋
外壁塗装は冬季に施工が難しいため、一般的には最適な季節は春と秋とされています。春と秋は日照時間も長く、気候も比較的安定しているため、施工に適しています。
梅雨や夏の季節は雨が多く、気温が高いことがあり、外壁塗装の施工が難しくなります。そのため、春や秋に比べると、施工が困難な場合があります。
外壁塗装を成功させるためのポイント
外壁塗装の工程を円滑に進めるために、押さえておくべきポイントは以下の2つです。
1.工程を理解する
外壁塗装の工程には、高圧洗浄や複数回の塗装など、一般的な工程があります。これらの工程を守らない業者は、適切な作業を行っていない可能性があります。
しかし、施工主が工程について理解していれば、見積もり時に質問できますし、信頼できる業者を選ぶことができます。美しい仕上がりを望むなら、工程を理解しておくことが重要です。
2.工事期間を把握する
一軒家の外壁塗装にかかる工程は10日程度ですが、住宅の大きさや気候条件によって変動します。また、コーキングの補修や屋根塗装など、追加の作業があれば工期は延びることもあります。
工事期間は周囲にも影響を及ぼすので、正確に把握しておくことが重要です。
まとめ
この記事では、外壁塗装の工程について基本的な流れなど、詳しく解説しました。
外壁塗装の工程は季節や内容によって期間が変動することがあります。生活や近隣の方々にも影響を及ぼす重要な部分なので、工程を正確に把握し、安全に工事を完了させることが大切です。
工程や塗料など、外壁塗装工事への疑問点があれば、業者へ気軽に相談してください。